DMC×魔女パロ | ナノ


▽ 覚えることはまだまだある 18

「私が魔女と魔獣の魔力の使い方で違うと思うのは、武器への魔力の込め方かな」

「魔力の込め方?」


ルティアが首を傾げるとそう、とリアラは頷く。


「それ以前に武器の作りが違うから、まずはそこからになるけれど…私達魔女は必ず杖を持っているわけだけれど、それは材料を集めて自分で作ったり、職人さんに作ってもらったりと人の手で作られているでしょう?ディーヴァの杖のように一族に代々伝わる杖も人の手によって作られた物だし」

「うん」

「けれど、ダンテ達魔獣の武器は自分の魔力で作り上げた物…つまりは自身の魔力そのものでしょう?だから、魔法を使う時に杖に魔力を込めるっていう私達魔女の行う動作をしなくてもいいし、自身の魔力そのものだから、武器を出したり消したりできるっていう違いがある」

「あ、なるほど」

「確かに、ダンテ達って戦う時に武器出してるもんね。バージルさんは常に武器持ってるけど。出したり消したりできるって便利だなあ…」

「お前ら魔女の杖はそういうことできないもんな。ずっと持ってなきゃいけないってちょっと不便だな」

「杖は魔女の証みたいなものだから、不便だと思ったことはないけどね。考え方の違いもあるのかもね」

「人の手で作る、ということは相性の違いもあるということか」

「そうだね、杖を作る時に自分と相性のいい物を選んで材料にするけれど、自分の魔力そのものである魔獣の武器に比べたら魔力の伝導率は劣るだろうね」

「そうなのか。相性の良し悪しってのはどういうので決まるんだ?」

「主には自分の属性や住む場所かな。後は自分の属性のイメージの色とか」

「色?そんなもんも関係してくるのか」

「意外と関係してくるんだよ、魔法を使うのには想像力も必要だからね。後は両親…私達の場合は母親ね、母親の属性も相性に関係してくるわ。私の場合は母が木の属性だから植物とも相性がいいの。だから杖の柄に木材を使っているのよ」

「なるほどな」

「少し話が逸れちゃったわね、武器への魔力の込め方の話に戻るけど、さっきも言ったように魔獣の武器は自身の魔力そのものでできている、だから武器自体に属性が付加されているし、魔女のようにいちいち魔法を発動する必要もない…それ自体が魔術だからね」

「武器自体が魔術?」

「ええ。武器を作り出す魔術で作り出された物と考えれば、そう言えるでしょう?」

「なるほど、魔力を使ってるって意味では同じだもんね。リアラの考え方って面白いなあ」


感心したように頷くルティアに、ふふ、ありがとう、とリアラは笑みを零して礼を言う。

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