DMC×魔女パロ | ナノ


▽ 覚えることはまだまだある 2

「何を騒いでいる」

「どうかしたか?」


扉の向こうから姿を現したのは二人のパートナーであるバージルとダンテだった。バージルは相変わらずの無表情で、ダンテは不思議そうに首を傾げて言う。


「あ、ダンテ」

「バージルおかえり。もう鍛錬は終わったの?」

「ああ」

「どっちが勝ったの?」

「………」


純粋さゆえか遠慮なく聞いてくるルティアに、バージルは眉間に皺を寄せて顔を背けてしまう。苦笑してリアラが視線を移すと、バージルの後ろにいたダンテも肩を竦めて苦笑している。
普段はあまり意識していないが、ダンテは五兄弟の次男、兄弟の中では二番目に強い。年齢順で順位を付けるのはよくないと思うのだが、実際彼は強い。それはパートナーとして一緒に過ごし、近くで彼を見てきたからよくわかっている。それに、兄弟の末っ子である若は兄である彼は強いと話し、次男である彼は一番上の兄は強いと話していたから、兄弟間での強さの順位はあながち間違っていないのだろう。バージルも口にはしないがそう思っているのだろうし。まあ、そんなバージルに気まぐれに鍛錬を持ちかける彼には呆れてしまうが。


「まあ、鍛錬なんだし、勝ち負けはそんなに気にしなくていいだろ。それより二人で何話してたんだ?」


話を上手くはぐらかし、ダンテはこちらに問いかける。そうだ、と先程の会話を思い出したのか、ルティアはダンテに尋ねる。


「ダンテはリアラがディーヴァ以外の子に魔法教えてるの見たことある?」

「ディーヴァ以外にか?見習い魔女の勉強会に一緒についていったことはあるが、その時はチビ共の面倒を見てたからなあ…見たことねえな。けど、それがどうかしたか?」

「あのね…」


ルティアは先程までリアラとしていた話の内容を説明する。質問の意図がわかり、なるほどな、とダンテは頷く。

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