▽ 彼女について 4
「他にはどう思ってるの?」
「そうだなあ…冷静で周りの状況をよく見てると思うよ。それに、かっこいいと思う。頼れるお姉さんって感じだよね」
「リアラにはそう見えるのかあ…」
「うん。ああいうのって少し憧れるなあ…」
「「リアラ(お前)はそのままでいて(くれ)!!」」
「!?」
両隣りからの必死な言葉にリアラは驚き、肩を跳ねさせる。
「びっくりした…。どうしたの?二人共…」
「え…」
「あ、いや…」
言葉を濁しつつ、ダンテとルティアは顔を見合わせる。思うことは同じなんだな、と。
「あ、えっと、じゃあダンテは死神さんのことどう思ってるの!?」
「俺か?俺は、そうだな…」
思い出したように話を逸らしたルティアに合わせ、ダンテは顎に手を当て、考える。
prev /
next