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実弥さんのきさつ時代の妄想ずっとしてた

玄弥が居ると知ってからの彼の葛藤やら、なんがしをずーーーっと想像してたら胸が熱くなるし痛くなる



もしかしたら、ひめじまさんになにか言ったりとか、お館様に直談判したりとか。
伊黒さんに泣きついたりしたとか
有るんだろうか。

例えば、ひめじまさんに言うとして、何を言うんだろうね。
辞めさせてくれとか?
でも辞めてくれなさそうなこと、もう察知してるもんねぇ。
自分が玄弥の兄だから、玄弥が何をいっても、信念曲げようとしないことを理解してるだろうし(なんなら実弥さんもそうだよね)
そこをひめじまさんに言っても無駄になること、きっとわかっとる。
それでも言わずに居れん事もあるかもしれない。

でも、言葉じゃ無理って理解してるからこその目潰しだもんなぁ。
実弥さんは意外と理性的かつ知性的なオトコのコなので、敢えて弟を、今後生きにくい体に変えちまう──所謂、片端にしちまうってわかってても、
生きてさえいてくれてたらそれでオッケー
てかオッケーってより、こうでもしないと、「玄弥は平気で死を選べる」って思ってんだと思ったんだよな。

だって玄弥は、ずっと「兄ちゃんと」っていう。
実弥が死ぬことを覚悟で動くんなら、それを辞められないのなら、勿論玄弥もやめるわけがない。

ある意味玄弥を、どうしようもなく信頼していたってことなんだろな。

深い家族愛を感じた。

──────

お館様に直談判とか?
お館様に言っても、お館様は躱しちゃうんだろうなぁ。
実弥さんも、それはわかってそうだしなぁ。
お館様に負担かけるのも、とか考えるんかな。

まさちかの時とかもそうだけど、お館様は基本的に「何もしない人」と思う。
それは、上に立つ人間として、あの状況では正しいことなんだと思う。
あくまでも、これは「皆の意思でやっていること」のスタンスな鬼殺隊に於いて、お館様が一介の、ましてや平隊士に声をかけて、「もう辞めなぁ?」なんて言っていいはずがない。
これは、お館様の辛い御役目の一端と思う。
例えばもしももしも、気に入った、お友達になった隊士が仮にいたとして。「生きていてほしいから辞めてくれ」って言う権利が彼には無いわけだよな。

実弥とかおばないさんは、「辞めてしまえ!」って言えるけど、お館様はそれすらも言えない。
そういう意味で考えると、人格を持っていてはいけない、くらいの人なんだと思う。

それを実弥さんも解ってるだろうから、何も言えねぇ。
ってなってるかも知んねぇ。

──────

伊黒に泣きつくとか、あるのかなぁ。
どうしたら良ィ?!アイツは、どうすりゃァ、何も危ねぇ事のねぇ平和な世界で生きてくれんだァ?!!
って声ひっくり返しながら泣いてると良い

そうしたら、伊黒は「不死川よ、俺には弟を思うお前の気持ちはわからんが…………」ってネチネチ慰めを吐くといい。
それでもさめざめと静かに頭を抱える不死川実弥の背中を見て、そっとその場を離れてやる、察しの男。
なのかもしれない。


───

好きなのが宇髄さんなんだけども

実弥が無言で訪ねていって、
無言で晩飯食って、
無言で帰ろうとする実弥。そんな実弥に、
「また来いよ」
って、居場所だけを提供する粋な男が宇髄たん。

悶々として苦しいから笑えることもなし、何も答えずに、軽くサッとだけ手を上げて去っていく実弥さん。
そんな背中を、「こういう時くらい、弱音は吐けねぇもんかねぇ」って嫁と背中見送ってるんでしょ。宇髄たんカッコイイ……


ぜーんんぶ終わってから、実弥さんまたフラッと宇髄さん家行った。
(カマドたんのお見舞い行くより前の話かな?)

やっぱり無言で飯食って、
無言で帰ろうとした実弥さん。
彼に宇髄さんは「オイ」って呼び止めてほしい。

「今日は付き合えよ」
って宇髄が酒出して
実弥は仕方なく、無言で酒のんだ。

宇髄さんは、嫁の下らない(ちょっと笑えるような)話したりして。
それから言うんですよ。
「平和な夜だな」「酒がうめぇ」「皆頑張ったもんなぁ、一等うめぇわ」
「なぁ、不死川」
って笑って、言外に亡くなった皆を褒め称えるんですよ。
それ聞いたら、実弥さんぼろぼろ泣くんだよな。
玄弥、頑張ったもんなぁ、俺が、兄ちゃんが褒めてやんなきゃなぁ、って。
泣くんすよ。

宇髄さんは見てないふりして、ずーっと空見上げてんの。
「今夜は満月だぜぇ、不死川。ど派手に月がでけぇなぁ」「デカくねぇと、ひめじまさん入んねぇもんなぁ」って笑ってるんでしょ。

そしたら、鼻を啜りまくって、ガッサガサの声で「バァカ」「月に居ンのは兎だろォがァ」って言ってから、実弥さんはお月様を見るんだよね。

そんで、「一等、でけぇなァ」「スイカみてェ」って笑ってくれ
涙ボロボロのきったない笑顔で、世界一のニカッて顔を見せてくれ!!!(切望)

それを盗み見た宇髄さんは、おんなじように月を見上げて、亡くなっていった弟妹らやら、隊士やら。
一緒に歩いてきた、過去の柱やら含めた、皆のこと思い出しながら、

「でけぇよなぁ」

って、色んな気持ちを、こめこめして言うんでしょ。

ハートをこめこめするんでしょ。

そんでやっぱり泣いちゃう実弥さんを知らないふりしてあげちゃうイケメンなんだよ。
見てねぇから、泣いちまえって、無言で、気持ちだけで思ってんだよね?!

そんで、「っそーさん」って翌朝くらいに帰る実弥さんに、やっぱり

「また来いよ」
って、笑うんだよね???

宇髄さんはそんな男であって欲しい……………………

萌えるんだが???


どんな妄想しても萌えるし泣くんだけど、
今日はちゃめちゃに月が綺麗すぎたから、そんな妄想してたんです。

おやすみなさい

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