にゃんにゃんにゃん!
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【にゃんにゃんにゃん!!】
番外編 はちかけ!inシンドリア
ヤムライハ&モルジアナ×はちかけ君
頭に猫耳、尻には尻尾となんとも奇妙な風貌になってしまった僕。アリババ君にバレてしまい、くすぐられていたけど、彼の手から逃れることができた。
シャルルカンさんから逃げるように帰る途中。前方からヤムライハさんとモルジアナちゃんがやってきた。
ど、どうしよう。でも、もう見られちゃったし、失礼だけど、白頭巾のまま挨拶をしてやり過ごそう。
「あれ、その布、どうしたの?」
「な、なにか負傷したのですか!?」
「いえ、別に、大丈夫です!」
必死に誤魔化そうとするが、ヤムライハさんはじっと凝視し、目と鼻の先まで顔を近づけてきた。ち、近い…。
「ほんとに〜?」
「本当です!怪我もないし、気分転換なだけで」
「……すみません、失礼します」
ぼそりとモルジアナちゃんが呟いたと思ったら、彼女の手には僕がかぶっていた布があった。ね、猫耳が……!
「か、可愛い……!なに、これ!?きゃあ、もふもふしてる〜〜☆☆」
「ひゃっ、こしょばゆい……」
「触っても…いいですか?」
少し投げやりにコクンと頷いた。モルジアナちゃんは目を輝かせ「ふわふわ…」と声が弾んでいる。
「どうしたの、これ?魔法?」
「朝、起きたらこうなっていて…。ヤムライハさんは治す方法を知っていますか?」
「ごめんね…こんな特異な魔法?は見たことないわ。それにしても、癒される〜♪」
「シンドバットさんに聞いてみてはいかがですか?もふもふ」
モルジアナちゃんが名案を提示してくれた。もふもふするのはいいんだけど、こそばゆくて仕方がない。
(シンドバットさんのところ…んん)
(マタタビが効くのかしら……。試してみたい)
(もふもふ…可愛い…)
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