混ぜても危険!! ※流血表現有り |
「入浴の時間ですよー」 「まさか、全裸に」 「いやさすがにそれはないっしょ。え?期待しちゃった?しちゃったった?」 「してない!!!」 「わあ、髪と顔が真っ赤っか」 混ぜなくても、危険!!! そこまでトラウマを植え付けるほど私、鬼畜じゃありませんし。赤司君が履いていたズボンをずるーっと引っ張って、上着をハサミで、 「ちょっと待て。ハサミで切り裂くつもりか?」 「そのつもりだよ?どっかした?」 「……いや、なんでもない」 はあとため息を吐いた赤司君。その憂う姿も絵になるなあと思いながら、赤司君が履いていたズボンを鼻に当て深呼吸。うわ、めちゃめちゃいい匂い。 「もう……早くしてくれ」 「はいはーい、じゃ、切っていくねー」 ザクザク切っていけば、半裸赤司君の完成。何となく流れ的に、赤司君の薄い肩にかぶりついた。 「っ、何してんだこの変態!!」 「いったぁ!?頭突きするなんて赤司君ワイルドだね」 「肩を噛む馬鹿がいるか…!」 「ここにいるよ。あ、歯形がついてる。ついでに名前も彫っちゃお」 「いっ!?っ、ぐぅ…!なに、して…!?」 赤司君の太ももが綺麗だから、つい。また頭突きをされそうになったから、するっと避ける。支えを無くした赤司君はそのまま床に倒れこんだ。 「うわ、痛そう…」 「…………最悪だ」 鼻を打ったのか鼻血をだらだら流し始めた赤司君。わー赤司君って、今日だけで色んな赤を出すねえ。 「ふふ、赤司君可愛いね」 「ぶっ殺す…」 「そんなアホっぽい格好で言われても…ねえ?」 パンツ一丁の美少年がお尻を突き出して、仰向けになっているのは、なかなか滑稽なものですな。そのまま赤司君はぐらりと横になった。 太ももからは、赤司君に似た血がじわじわと滲んでいた。うっすらだけど、赤司君と私の名前が彫られてある。その征服感に目眩がした。 「いいから早く起こせ」 「はいはい、うちの赤司君はワガママなこと」 ぷつんと何かが切れた音が聞こえた。赤司君はものすごい勢いで、私の左手の小指を噛んだ。あら、お腹すいたの? 「赤司君、お腹すいたの?」 「おへの拘束をほけ。さもないと、おまへの指をはみ切る」 「どーぞ。お好きなように。別に小指がなくっても、赤司君を殺せるしね」 「なっ…!?」 「嘘だけど。赤司君には、やってもらわなきゃいけない任務を遂行してもらわなきゃ」 それを聞いた赤司君は、顔をしかめっ面にした。あら、また変なことを考えてるって思ってる?- - - - - - - - - - 赤司君、鼻血を出すの巻 |