Title:紫色の髪を持つ彼と
紫の髪をもつ彼と
お姉さまは!番外編
「あ、紫原。ちょっと来い」
「なあに〜?お菓子?」
「ああ、テツヤとゲームセンターというところに行ったら、景品を取ってしまってな。私とテツヤだけじゃ食べきれないから、お前にやる」
「マジ?先輩さっすが〜!ありがと。うわ、うま」
「ふん、別に大したことじゃない」
(とか言いつつも耳が真っ赤になってるし。あ、そうだ)
「なんだ紫原、私の顔にムググ!?」
「お裾分けー。ちょっとくらい大丈夫でしょ」
「んっ…も、いきなり口に突っ込むなアホ!」
「ごめんごめんって。はい、あーん」
「…あ、あーん?」
「やっぱあーげない」
「!? だ、騙したのか!」
「あれれ〜?いらなかったんじゃないの?」
「…………いる。食べさせろ」
「ふうん、でもあげない」
「な!?私の勇気を返せ!」
(やっぱり黒ちんにはもったいないくらい面白いなあ)
(やはりこいつは何を考えているのか分からない)