混ぜても危険! ※赤司君をラチるよ! |
12月某日、私は同い年くらいの男の子を誘拐した。名前は赤司君。髪の色と同じで覚えやすいねって言ったら、複雑な表情になった。どうしたのかな。 混ぜなくても、危険! 「何故俺を誘拐した?」 「そこに居たから」 「つまり誰でもよかった?」 「うん。赤司君、可哀想だね」 「ああ、今日は厄日に違いないよ」 私には吉日だけど。そう言えば赤司君はまた顔をしかめるから止めた。 一応逃げられたら困るから、手足はガムテープでぐるぐる。でも、目も口も塞いでもいない。 床に座り込んだ体勢に疲れたのか、赤司君はころんと寝転がってしまった。私もそれに倣い、傍に寄って寝転がった。 「……近い」 「ぐいぐい」 「寄るな」 「赤司君って注文の多い料理店なの?」 「断じて違う」 ツッコミに疲れた赤司君はふうとため息。近くで見たら、睫毛が長いなーとか、肌のキメが細かいなーとか思った。 「ね、ね、赤司君」 「……なんだ」「頬っぺた舐めても」 「駄目に決まっているだろ」 赤司君は意地悪だな。私は何となく腹が立ってぺろりと舐めてみた。赤司君の肌、ちょっと甘い。 「何、して…!?」 「赤司君って甘いね」 「…っ、お前、変態だな」 「そんなに褒めてもほどいてあげないよ」 「別に褒めていない」 さーて、赤司君の監禁生活、はっじまーるよー。 - - - - - - - - - - 監禁してみました。 |