はちかけ! | ナノ


18

「まずはそうだなあ…マゴイの撃ち合いとでもいくか!」


ジュダルが杖を振ると、光の矢が辺り一面に降り注がれる。地面を抉り穴を開けていく矢に、人々は怯え逃げ惑う。


(なんという地獄絵図……!)


璃里はマギ同士の戦いを初めて目にして、身体を固まらせ戦慄していた。中に居る妖刀は狂喜していたが。

アラジンのマゴイとジュダルのマゴイがぶつかり合い、サラサラとお互いを溶かしていく。その様子を見てジュダルは、


「そっか。おいチビ、やめよう。マゴイの撃ち合いは意味がねえ。こうなったら【魔法】で勝負するっきゃねえ!!」

「【魔法】…?」


魔法を知らないアラジンにジュダルがルフを集めていき、命令しバチバチと光らせて魔法を見せる。

ニヤリと不敵な笑みを浮かべたジュダルは高らかに叫んだ。


「この通り!雷魔法の完成だぜ!!」

「雷の魔法!?」

「喰らえ、オラァ!!」


ジュダルがアラジンに向かって巨大な雷魔法を投げつけた。このままじゃアラジンが危ない!

しかし、アラジンとの距離が遠く、必死に走ったが間に合わず爆風に身体を飛ばされた。


「ぐっ…アラジン君!!」

「アラジン!?」


身を起こし雷魔法が落ちたとされる場所に目を向ける。砂ぼこりが立ちよく見えない。

やっと見えたかと思った時、青い巨体が視界に入ってきた。ウーゴくんだ。アラジンはウーゴくんに守られ、雷魔法の直撃を免れたようだ。

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