!とある幼なじみのぐだぐだ日誌
えーっと、今日は○月×日金曜日晴れ。今週で終わりだって思うと「あれ、田中部活に行かねえの?」おっと、同じ部活の井熊が話しかけてきた。
「今週は週番なんだ。悪いけど、先輩達に伝えてもらっていい?」
「おーいいぞ。早く来いよ?」
「はーい」
時間割はもう埋めた。あとは今日の連絡事項、反省点だ。といっても、連絡はなかったし…残るは反省点だ。
「んー……早く書かなきゃ」
そう焦れば焦るほど文章が思いつかない。トントンとシャーペンの頭をノックする。
せめて二行ならいいんだけど、五行埋めろって無理難題だろ。あ、前の週番の奴のを見てそれを改造しよう。
「あ、緑間か。どれどれ…?」
【ラッキーパーソンである金髪の学生を見つけることができなかった。人事を尽くす者として、最大の失敗である。この失敗を次に生かし、マネキンを購入する次第だ。】
「ぶふっ!な、なんだこれ…!?」
いやいやこれはダメだろ。担任のコメントは【流石緑間だ。今後もその理念を貫き通せ】……あ、いいんだ。
でも僕はおは朝信者じゃないし…どうしよう。
うんうん唸っていたら、がさがさと緑間の席をあさる人物が目についた。
「あれ、高尾どうした?」
「んあ?栄司じゃん!いやー真ちゃんがラッキーアイテムのシャーペンを忘れたって言うからさ〜」
「へー。緑間は相変わらずの俺様だな」
「まあそこがいいんだけど。あ、日誌書いてんの?」
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