幼なじみ | ナノ

!とある幼なじみのぐだぐだ日誌

えーっと、今日は○月×日金曜日晴れ。今週で終わりだって思うと「あれ、田中部活に行かねえの?」おっと、同じ部活の井熊が話しかけてきた。


「今週は週番なんだ。悪いけど、先輩達に伝えてもらっていい?」

「おーいいぞ。早く来いよ?」

「はーい」


時間割はもう埋めた。あとは今日の連絡事項、反省点だ。といっても、連絡はなかったし…残るは反省点だ。


「んー……早く書かなきゃ」


そう焦れば焦るほど文章が思いつかない。トントンとシャーペンの頭をノックする。

せめて二行ならいいんだけど、五行埋めろって無理難題だろ。あ、前の週番の奴のを見てそれを改造しよう。


「あ、緑間か。どれどれ…?」

【ラッキーパーソンである金髪の学生を見つけることができなかった。人事を尽くす者として、最大の失敗である。この失敗を次に生かし、マネキンを購入する次第だ。】

「ぶふっ!な、なんだこれ…!?」


いやいやこれはダメだろ。担任のコメントは【流石緑間だ。今後もその理念を貫き通せ】……あ、いいんだ。

でも僕はおは朝信者じゃないし…どうしよう。

うんうん唸っていたら、がさがさと緑間の席をあさる人物が目についた。


「あれ、高尾どうした?」

「んあ?栄司じゃん!いやー真ちゃんがラッキーアイテムのシャーペンを忘れたって言うからさ〜」

「へー。緑間は相変わらずの俺様だな」

「まあそこがいいんだけど。あ、日誌書いてんの?」

(26/52)

戻る

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -