幼なじみ | ナノ

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第4Qか…。僕が席を外している間に、どちらのチームの疲れが目につく。あれ、黒子君が殴った相手って、10番の奴か。

そういえば、緑間に突っ掛かっていた奴だな。頭に血が上りやすいタイプなんだろう。

緑間が3Pを放るが、10番に落とされた。すげえ…。でも、もう第4だし、あんなに飛べるわけがないだろう。

そしてとうとう10点差まで追いついた。黒子君は……あれ、マジでどこ!?

高尾が誰かに何かを言っていると思っていたら、黒子君に話しかけていたんだね。ごめん、痛い奴かと一瞬思っちゃった。


「けど何かしよっても、させねーよ!」

「…………」


高尾は鷹の目を持ってるとかなんだか言っていたけど、こうして見たら、黒子君をマークするのは容易だな。

あれ、何か高尾がキョロキョロしてる。黒子君を探しているのか?ここでネタを使うなら「高尾ー!後ろ後ろー!」かな。


そんな高尾が気づいた時には、既に遅かった。黒子君はボールを……ぶん殴った…?なんていうか、何でもアリだな。

そのパスを受け取った10番は、緑間のバリケードを突破し、ボールをリングに叩き込んだ。


「うわぁあ!!」

「スゲェエエエ!!なんだ今の!?」

「緑間が……吹っ飛んだ。ぷっ、ははは!」


思わず笑ってしまった。どんだけすげえんだよ。あの10番は。多分、もう飛べないだろうけどな。


「剣道も楽しいけど、バスケも面白いな」


まあ、授業や遊び以外ではしないけど。

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