幼なじみ | ナノ

!休日

最近触ってないから大丈夫かな…?そう不安になりながらボールを手で包み、リングに向かう。

どうにでもなれ!!ぽーいっと投げたボールが吸い込まれるように、入った。


「わー高尾入っちゃったよ」

「やっぱ栄司さーバスケ部入んね?」

「や、だ!」

「こんなに上手いのに、何故剣道を…?」


また出てきたボールを指先でくるくる回す。目を僅かに開いた緑間君の質問に答える。


「好きなんだ。駆け引きとか静寂とか…まあ、バスケは体力持たないからね」

「ほーんと、もったいねーな」


高尾が僕の肩に顎をのせてきた。うぜえ、ボールをぶつけてやると「ぶへっ!」変な鳴き声がするぅー(笑)


「あ、緑間君のシュート見たいなー」

「……貸せ」

「ちょっと!ひでえな栄司!!」

「高尾うるさいぞ」

「俺泣くから!泣いちゃうから!」

「さっきからうるさいのだよ!!痴話喧嘩なら他所でしろ!!」

「ごめんごめーん」
「ごめん、でも痴話喧嘩じゃないから!」


どっちでもいいのだよと呟きながら、フォームを決める緑間君。よくねえから!おぉ、なんかかっちょいー。

投げたボールは綺麗にリングへ入っていく。流石、現役バスケ部のエース様。


「すげー!流石だな!」

「ふん、これくらい造作でもないのだよ」

「じゃあ次あれやろうぜ!」


高尾が指した先には、プリクラだった。プリントクラブ、略してプリクラ。それはよく女子がキャッキャ☆ウフフ☆しながら撮るもの―――


「男ばっかで撮ってもムサいだけだろ」

「いいじゃんいいじゃん!いいだろ、真ちゃん?」


緑間君が出した決断とは―――

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