りんりんりりん
街で買い物をしてたら、偶然ジャージっぽいのを着た凛を見つけた。仕方ねえ、寂しそうだし声をかけてやるか!
迷惑?んなもんアリにでも運ばせとけ。
「あー!むっつ、」
「それ以上言ったら殴る」
「またまたーりんりんは優しいから殴らねえだろ?」
むっつりんこと凛は、俺の頭に手を置いてぐいぐい力を入れてきた。ちょっ、てめえ縮むだろバカ!!
「てめ、遙と同じことすんじゃねえ!!」
「あ?なんだよ、遙もしてたのか」
「まったく迷惑だっつうの。ところでむっつりんは観たのか、あれ」
にやにやしながら聞くと、むっつりんはわかりやすいくらい苛立った顔で「誰が見るかチビ」と言ってきやがった!!
「だぁぁれがチビじゃボケ!!俺はちょっっっと平均身長に届かないいたいけな少年なんだよバーカバーカ!」
「バカにバカって言われる日が来るとはな」
「うるっせえりんりん!!お前、どうせ見たんだろ!あの熟女モノ!」
「ちげえ!看護婦だ!」
「…………へえええ看護婦か〜たのちかったでちゅか?まちゅおかきゅーん?」
俺のトラップにまんまと引っかかった松岡は、顔を真っ赤にした。わかりやすい奴め。
「ち、ちがっ……!!偶然、見えちまって…って、お前みたいにエロ猿じゃねぇよ……!」
「りんりん必死〜ちょおかわゆす〜!」
「マジで殴りてえ…」
「まあまあ、アレは御子柴さんからの心配みたいなもんじゃねーの?」
「はあ…?あれでかよ」
「水泳と遙ばっかり執着する水泳バカに、ちょっとは女の子の魅力を…ああ、例えば江ちゃ、」
「それ以上言ったらマジで殴るからな」
やだ〜りんりんってばマジこわなんすけど。若干、目がマジなところが本当に怖い。命の危機を感じる、本能的に。
(ねえむっつりん♪こっち向い、むぎゃ!!)
(そのべらべら喋るうるせえ口…閉じてやろうか)
(やべえ、りんりんってホモだってばよ)
(ちっ、ちげえよバーカ!!!)