告白された
おいおいおい来ちゃったんじゃねーの!?俺の、春!!ブルースプリングがさぁ!!
「どうしたんだよ柚子。うるさいよ」
「聞いてくれよ真琴!」
「聞かない」
「遙には言ってねえだろうが!」
「まあまあ落ち着いて」
ちっ、変わらず突っかかってくる遙に舌打ちする。なんだよアイツ……いつも鯖食ってんのにカルシウム不足か?
気を取り直して、真琴にそれを見せつけた。どうだ、すごいだろう!?
「こっ、これってラブレター!?」
「……古風だな」
「へへーまあな。俺の魅力に気付いた奴がいるんだよ!」
「へ、へえ…」
「これの差出人を知ってるのか?」
「んや、知らね。昼休みに空き教室に来いって書いてあるんだけど」
拝啓、鯨木柚子君とか堅っ苦しい表現を使っているから、多分真面目そうな奴かな〜?
「それで…柚子は行くんだ?」
「あったりまえだろ!確認せずにはいられない、俺の知的なんちゃらが疼いたんだッ!」
「知的好奇心な。それにしても、柚子にラブレターを送るなんてよっぽど変わった人だね、ハル」
「そうだな。俺も気になる」
「なんだよそれ!?絶対来るんじゃねーぞ!!」
あの水バカな遙が興味を示すなんて、多分面白がってるんだろーな。チクショー!人をバカにしやがって!!
つづく!