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To 赤司君
Sub 誕生日おめでとう!
本文 赤司君、誕生日おめでとう!
これからも可愛くてかっこいい赤司君を、見守っていきたいです!
赤司君サイコー!!
――end――


これでよしっと。私は送信ボタンをクリックした。時刻は12月21日、0時ぴったり。えへへ、これでできる女アピール!みのりちゃんってば最強!


「なんだこのメールは」

「えっ?なにって……ただの誕生日の祝いメールじゃない」


今朝、学校で顔を会わせるなりタッチ式の携帯電話を突き出す赤司君。しかも眉間にシワがよってるし!


「お前のことは常日頃馬鹿だと思っていたが、まさか本当の馬鹿とはな」

「あ、赤司君って……私のことを毎日考えてくれてたの!?」


そう言うと赤司君は、額に手を当ててため息を吐いた。その息を吸いたいところだが、事態は深刻なことを察知した私は自重して、少ししか吸わなかった。

案の定、赤司君からは冷たい視線をいただきましたーー!!


「今日は何月何日だ」

「今日は12月21日です」

「僕の誕生日はいつだ」

「12月21にっ、ぎゃ!?」


ははははハサミで攻撃するのは過激だと思います赤司君!!いくら洛山に私以外の心が許せない人がいないからって……。


「僕の誕生日は、昨日だ」

「…………は?昨日って、20日だよ?トゥエンティーだよ?」

「Twenty、だ。担任に聞きなよ。僕はもう呆れた」

「……もしかして、赤司君。昨日ずっとメール、待ってた?」

「馬鹿か。そんな暇があるなら練習している」


で、ですよねー。天下の赤司君が、そんなのんべんたらりしてるわけがない。くるりと背を向けた赤司君が、ポツリと呟いた。


「でも……アイツらまで間違えているとは、思っていなかったよ」


アイツらって……キセキの世代!?うわぁと私が同情する赤司君の背中は、心なしか寂しそうに見えた。

Happy Birthday Akashi!!


赤司君が可哀想なのでオマケ↓

「で、でもね、ほら!誕プレは紫原君のブロマイド!!」
「何?敦のか?」
「赤司君って本当紫原君が好きだね」
「みのりのはないのか?」
「えっ!?あ、あるわけないじゃん!!」
「そうか、残念だったな……」
(まさか赤司君、私のことを…!?)
「呪いに使おうと思ったのに」
「デスヨネーーー!!」


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