放課後デイズ
※ウインターカップ前
人が少なくなったのを確認して、私は光樹に近づく。よし、勇気と渡すものはポケットに入れた!いざ、出陣…!
「こ、光樹!」
「ああ、みのりか。どうした?」
「ほら!あんた負けたら、ぜ…全裸になっちゃうんでしょ?」
「あー…嫌なこと思い出させんなよ……」
苦笑いしながら頬をかく光樹。…面接やテストよりも緊張する。光樹の目を直視できなくてうろちょろうろちょろ。
「で!これ!」と目の前に突き出す。ああ…なんでもっと素直に渡せないのかなあ……?
「何これ?必勝…祈願?」
「う、ん」
「ええ?!マジで嬉しい!ありがとな!まあ……火神とか黒子とかにあげた方がいいかも」
「あーいっつも光樹ってベンチだもんね」
もー!!なんで考えていることと正反対の言葉が出てきちゃうの?!傷ついているはずなのに、にこにこ笑っている光樹が、
「みのり…どうした?」
「っあ、ごめ、ふっ…!」
何故かぼたぼたと涙が出てきてしまった。もし光樹が負けたら、またあの子に告白するのかな?どうして素直に止めることができないの?
「こーきっ…!絶対勝てよ…!光樹は、ずっと…頑張ってきたんだから!」
「うん…なんか、俺まで泣きそう」
滲む世界に光樹が少し鼻と目を赤くしてふわりと笑った。その光景に固唾を飲んだ。
Happy Birthday Furihata!!!
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