短編 | ナノ


日常から突き放された

 いってえ……助けようと思って、身体を傾けたらバランスを崩すという恥ずかしい失態を晒してしまった。
 あのあと、彼の額にぶつかってしまった。俺は大丈夫だが、彼は大丈夫なのだろうか…?


「……ん、ここは…」


 目を開けると、見慣れた景色が入ってきた。あぁトムさんが新羅ん家まで運んでくれたのかな…あとでお礼を言わねぇと。
 むくりと身体を起こす。あ?


「なんだよ…これ!!!」

 俺の身体が、小さくなっていた!!!


   ♂♀


 もしかして助けてくれるイケメンかと思ったら、頭突きをされた…。
 池袋最強だけど、もしかして転んじゃったのかな?最強っていっても人間だしな。


「ん…?」


 目を開けると、見慣れない景色が入ってきた。どこだここ…。目をぱちくりしていると、「なんだよ…これ!!!」というぼくの叫び声。

「ちょっ、はぁあ!?!!」


 身体を見たら、ばばばバーテン服!?声が低い!?ていうかなんかでけえ!?


「どうしたの静雄!!」


 ガチャと開かれたドアに、白衣を着た男の人が居た。誰…?


「あの…どちら様でしょうか…?」


 これを聞いた白衣の人は目をカッと見開き叫んだ。


「こ、これは天変地異の前触れだ!!!静雄が僕に敬語を使うなんて!!!」


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