部下は辛いよ

※ifでもしもナマエが煌帝国の官僚だったら




カリカリと書類を片付けていく。一刻も早く紅炎様に提出しなければならない。

そんな急いて卓に向かっているワタシの隣に、行儀悪く上に座る者がいた。


「……いい加減部屋に帰ってください。ジュダル様」

「やだ。部屋に帰っても退屈だし、お前一人でいたら、あそこで狙っている奴が襲いかかって来るぞ」

「ヒイッ!ち、違うんです!!!」


ジュダル様が人差し指で指せば、書物棚に隠れていた男は真っ青な顔で脱兎の如く駆けて行った。全く何がしたいのかがわからない。


「ワタシは自分で守れますから大丈夫です」

「ハッ、よく言うぜ。あの妖刀を入れる時はビービー泣いたくせによぉ」

「なっ、ちがっ、あれは!」
「で、俺にも敵わないってわけ」

「それはっ、んむ」


ぐいと無理矢理顔を上げさせられれば、ジュダルが顔を近づけ唇を重ねた。頑なに口を閉じれば、開けるようにと舌でノックされる。

いくらジュダル様でも、今日こそは流されませんよ。そう固く決めていたのに、鼻を摘ままれれば呼吸ができなくて結局、開けてしまった。


「っ、っジュダル様!!」

「なんだ?キモチよくないのか?ああ、足りないのか、強情だな」

「違います!あっ、鎖骨はっ……」


力強く吸われ赤くなってしまった白い皮膚。それを見てワタシの顔も赤く火照っているように感ぜられた。


「ククッ、最後は流されんだから大人しく受け入れろ」

「っあ、も、仕事を!んっ」


紅炎様、僕もうこの仕事辞めたいです。



→→→→→→→おまけ→→→→→→→


「ところでナマエ、書類はできたか?」
「それが…その、」
「できていないのか。怠惰な奴には仕置きをしなければな」
「えっ、ちょっと紅炎様!?その赤いロウソク…あっつ!」
「チッ、ジュダルめ、俺のナマエを好き勝手に食い散らかしやがって」
「っ、紅炎様っ…!」
「たっぷり俺が可愛がってやるよ」


→後日→→
「絶対にジュダル様は部屋に入れま「ようナマエ!早くここにキスしろ」
「もうやだ……」

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