シンドバッドがアラジン、アリババ、モルジアナ、璃里の四人を集めた。シンドバッドが真剣な表情をしていたので、何が始まるのかと緊張していた。
「今から君たちには…座禅をしてもらいたい」
「ざぜん…?」
「ざぜんって何だい?」
「私も分かりません…」
璃里は一人「ああ、座禅ですか」と少し胸を撫で下ろしていた。シンドバッドが簡単に座禅を説明した。
精神を統一し、鍛錬にもいい修行だということ。それを聞いた三人は、やろう!と張り切っていた。璃里は大丈夫かなあと少し不安そうだ。
「では、シン。あなたも多々、女性問題があるので、精神統一しましょうね」
「なっ、ジャーファル!?俺には必要――」
「あります!!ていうか、あんたのせいで、結構処理が面倒なんですよ!?つべこべ言わずに受けろ!!」
「ちぇ…」
「おじさんも頑張ろうね!」
「ああ……。璃里やモルジアナの肩を叩きたかったな」
「「変態ですか!?」」
モルジアナと璃里の発言が見事にかぶってしまい、二人とも耳を赤くした。アリババはニヤニヤしながら、璃里をつついていた。
「では、始めましょう」
座禅会のはじまり、はじまり。