「えっ!あ、ありがとう!」
「開けてみてよ」
珍しく赤司君が楽しそうに言ってきた。いつもなら強制的に「従わないなら親でも(自主規制)」ってハサミを向けてくるのに。
「…………赤司君最低!」
「今日はポッキー、プリッツの日らしいから」
「私が気にしてるの知ってるくせに!ばか!」
「おや、気に入らない?」
「気に入らない!!」
私は怒ってるのに赤司君は余裕の笑みを浮かべている。うざ!!もう知らないんだから!くるんっと後ろを向いて、もう赤司君と目をあわせないんだから。
「ねえ、名前」
「…………」
「名前、聞こえないのかい?」
「…………」
「聞き分けのない犬は嫌いなんだけど…」
知らない知らない知らない!!私は犬じゃないし、面白がって渡す赤司君が悪いんだから!
「ん」
「もう、しつこいなあ……ってああああ赤司君?!な、なっ何して?!」
赤司君がポッキーをくわえてた。そのまま首を傾げるから……名前、萌えました。ごちそうさまでした!
「えっ、ちょっと…!これって……たたた食べろって!?」
こくん、って首を縦に振るなあ!!でも赤司君のことだから食べるまでこのままだよね…?意を決し、目をぎゅうっと閉じてチョコレートの部分の端っこを食む。
「!」
「ん、うまい」
「なななな!?は!?」
赤司君が私がかじった瞬間、一気に食べた。紫原君かよ。ほんのちょっとだけど赤司君の唇があわわわわ!
「名前、おめでとう」
「〜〜〜〜っ!やっぱ赤司君最低!」
ちくしょう、笑顔もかっこいい!
Happy birthday Kiraboshi☆!!!
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