良い天気、火神君はなぜか目の下に隈を作ってきた。そんな私も隈を作ってきたんだけど☆ 「姉さんも睡眠不足ですか?」 「マネージャー舐めんなよ…」 (あんな前髪なのに分かるなんて…黒子すげえ) 「火神君、そんなジーっと見ても飴ちゃんしかないよ?」 「あ、いやなんもない…がです」 「そう。はい、飴ちゃんあげる!」 「あ、どうも」 渡された飴を口に入れる……って酸っぱ!?驚いて隣を見ると黒子も酸っぱそうな顔をしてた。ハメられたのか。 「あっはっはっは!やっば、いい顔!やん、火神君睨まないで〜照れちゃうよ」 「照れんな」 「……火神君」 酸っぱそうな顔をしたまま黒子が話しかけてきた。まあ言いたいことはなんとなく分かる。 「「アイツうぜえ……」」 「日向と伊月も食べるー?はい、リコちゃんはこれね!」 「酸っぱ?!」 「〜〜〜〜!?」 黒子に「お前も大変だな」と言うと無言で頷いた。ああ酸っぱ……。 海常の校門をくぐると、そこはやはりスポーツに力を注いでる学校だけあってグラウンドや体育館がデカイ。先輩達の「すげえな…」とか「半端ねえ」とか圧倒されている声が聞こえてきた。俺は気にしねえ、とにかくキセキの世代と戦えるなら何でもいい。 「うわぁー中も広いねー」 「流石海常高校ね…ウチも負けてられないわ」 ……カントクも大変そうだな。あ、黄瀬が来た。やる気満々で真っ直ぐ黒子に……なんかムカつくな、うん。 アイツうぜえ…… |