この前の1年対2年のミニゲームで発覚したテツ君の能力、ミスディレクション……うぅ噛みそう。


私は委員会の色々な用事で見ることができなかったんだけどね!!畜生!


んで、その後(学校から帰ってきてくたくたなところ)リコちゃんに

『なんなのアレ!噂には聞いてたけど!!』

「リコちゃんうるせー……」

そうぼやきながらスカートを脱ぎ、ハンガーにかける。どっこいしょっとベッドに腰掛ける。うむ。


『最初は使えなくて、ただ影が薄い子だと思ってたけど、すごいわ…』

「さりげなくテツ君を貶すな!まあね、あの帝光中バスケ部のレギュラーだったから」
    ・・
『流石、あの帝光出身ね……』

「言ったでしょ?テツ君は、影だって」

『まさか本当に影だなんて……よっし、燃えてきたわ!』

「おー!その意気だ!」

『あ、セツナの本入部届、出しておいたからね☆おやすみー!』

「へ?!ちょっと、リ、リコちゃーん?切れてる……」


手を回すのが早いなあ、とぼんやりした頭で思いました、まる。

下の階に降りていくと、テツ君がいたので背後から抱きしめてみた。


「てーつーくーん」

「……姉さんは僕が帰宅してきたばかりというのを考慮できないんですか?」

「すーはーあーバスケしてきたー?」

「バスケ部だから当たり前じゃないですか」

「違う!帰りにわんわんしてきたでしょ」


にやにやしながらテツ君を覗き込むと、目を細めて私の頭をわしづかみした。っていたあ!?


「痛い痛い痛い!」

「黙れ変態」

「キュン」

「…………」


ああいい匂いだなあ!

キュン




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