今は放課後。仮入部をした1年生と対面。坊主っ子と茶髪っ子がリコちゃんと私を見て話している……あ、日向君パンチ。


「男子バスケ部監督の相田リコよ、よろしく!!」

「マネージャーの黒子セツナです」

「えぇ!?あの先生は?」

「ありゃ顧問の武田センセ」

「いいのか……それで」


首をかしげる1年2人を見て、1年前の私と重なった。


「まぁとりあえずお前たち……服を脱げ!」

「……えぇぇぇぇ!?」


うんうん、みんな運動部員だから綺麗だねぇ。目の保養だ。


「あの赤髪くんすげえ」

「あいつは火神、アメリカ帰りの帰国子女だとよ」

隣に立っていた日向君が情報を教えてくれる。怒ると怖いけど、なんだかんだで優しい。


「ふーん、かがみんか…」

「それ本人の前で呼ぶなよ」

「あはは、今度呼んでみよっと」


はぁ……とメガネのブリッジを押さえてため息をついた。どうしたのって尋ねねようとしたら、リコちゃんの声が聞こえてきた。


「この中に黒子くんいない?」

「火神で最後だろ?」

「おかしいな……帰っちゃったのかな、いいよー練習――」
「あのスミマセン、黒子はボクです」

「……きゃぁぁああああ!」


みんな口々に「いつからいたの!?」「いつの間に…?」と1年も2年も大パニック。私1人、肩を震わせている。爆笑で。

かがみん




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