2013/10/01 22:12


少女Aのバッドエンド


私は寝転んでいた身体を起こし、臨也さんの身体に跨がった。うふふ、まだ理解してないようですね。


「臨也さん、私は、貴方が大好きで大好きで……あなたの注意を引く平和島さんが大嫌いでした」


「タマ…?」


「でも、一番大嫌いなのは私自身です。臨也さんを困らせた挙句、貴方の手を汚してしまいました……」


「おい、タマ、離せっ!」


「離しません。だって今から」



あなたを殺すんだから。








私は逃げた。走って走って走って、息が切れて足の裏が擦りきれるくらい走った。何処までも走った。

臨也さんの指、綺麗だ。タマちゃんには勿体無いわ〜うふふ☆☆


「今日も、綺麗な満月ですこと」


たどり着いた先は、あの自殺ビルの屋上だった。過去の矮小な私が、こちらを見て笑っている。ああ、笑えばいいよ、こんな無様な私を!

でも、いちばん無様なのは――


「臨也さん、ずっと一緒ですよ」


彼の顔に頬擦りしながら、私は空に飛び出した。

来世ではきっと二人とも、幸せになれますよ。ねえ、臨也さん?


BADEND

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来世に予約しなきゃ


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