わたしは、ひとの知らない一面を見ることが好きなんです。みんなが知らない顔をわたしだけが知ってるだなんて、なんだか素敵じゃありませんか?
「少なくとも、俺はそう思わないなあ……」
冒頭の台詞を聞いた真琴せんぱいは、困ったように笑った。また同じ顔だ。遙せんぱいは、面白いくらいに変化するのに真琴せんぱいはずっと同じ。
「真琴せんぱい、ずっと同じような表情をして疲れません?」
「えー?俺、そんなに変わらない?」
「ぜんっぜん。むしろあの遙せんぱいの方が、くるくる変わりますよ」
「じゃあいいんじゃないかな?」
「何がですか?」
「俺くらい表情が変わらない奴がいてもさ」
真琴せんぱいは困ったように笑った表情を貼り付けながら、そう提案したのだ。なるほどですね、真琴せんぱい。さすがすこし違うひとだ。
「やっぱり真琴せんぱいの方が変わってます」
「そう?俺は普通だよ」
「変わっていますよ、ほんと」
だって真琴せんぱい、ずっと同じ顔だもの。
たのしい世界の終わらせ方 (普遍的な非日常を繰り返すわたしたち)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 思い出したーー!!!!これシャルマントの子の話だった!!! 何故書こうと思ったのかわかりませんが、奇妙な物語を見たからだと考えられます(他人事) なんかじわじわくるホラー書きたいなあ〜〜
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