たちばなのまこちゃんがモブに近い紳士的なおにいさん(18)と仲良くするお話が書きたい。若干、真琴遙真琴前提だけど



受験生でささくれていたお兄さん、モブくんは橋で黄昏ていたら小学生に「お兄さん死んじゃダメー!」と止められた。
びっくりだよね!俺、ちょっと(最近いいことないなーマリンちゃん可愛いなあ)と考えてただけなのに。

「あの…俺、死なないよ…?死ぬ勇気すらないし……」
「あ……え、えと、ごめんなさい!僕、ちょっとこわくなって……」
「あー……こっちこそごめんな」
「いえ!でも、よかった……」

ふにゃふにゃと笑う男子小学生に癒された。なにこの可愛い生物。可愛すぎるだろ。
名前を聞いたらすんなりと「橘真琴です」と恥ずかしそうに教えてくれた。まことか、いい名前だ。そう褒めたらめちゃくちゃ嬉しそうにはにかんだ。かわいい。

「あ……そろそろ行かなきゃ」
「何か用事?」
「はい!僕、水泳してて…」
「そっか、だからいい身体つきなのか」

ありがとうございます、と謙遜しながらお礼を言うなんて、俺の小学生時代にはなかった技術だ。可愛い。
名残惜しそうに何度も振り返るまこと君に手を振る。可愛いなあ、ずっと眺めていても飽きない。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「真琴、遅い」
「ごめんねハル。ちょっと話し込んでて」
「おーやっと来たか橘!」
「松岡君。ごめん、遅れちゃって」
「珍しいな。いつもより30分も遅れるなんて」
「うん、ちょっと話してたら、ね」
「話?」
「橋の上にね、綺麗なひとが立ってて何か落ちそうに見えて、慌てて止めたんだ」
「おー橘ってばヒーローじゃん!」
「ううん、それが違ったんだ。ただ海を眺めていたみたいで」
「へええ、名前聞いたの?」
「あ!!わ、忘れてた……」
「ドンマイ橘〜って七瀬さきに行くなよぉ!」
(今度会ったときに聞かなきゃ……)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐
帰ってきて手を洗おうと洗面所に入ったら、凛がちょうど水泳パンツを洗おうとしていた。凛とは俺の親戚の小学生だ。ちなみに女の子みたいな名前で顔だけど、男だ。

「あれ、凛ちゃん早かったな。ただいま」
「凛ちゃんって呼ぶなよ。おかえり」
「いいじゃん、凛ちゃんなんだから」
「だから呼ぶなってばー!」

ぽかぽかと叩いてくるけど全然いたくない。むしろ可愛くて仕方がない。脇ががら空きになっているところを狙って、手を伸ばして差し込む。
そして持ち上げてやると、凛は慌てて「や、やめろバカ!」とじたばたじたばた。可愛い。

「はっはースーパーマンだぞ〜」
「やめろって!もう俺小6なんだから!」
「……そっか、ごめんな」
「あ……」

ご要望通りに降ろしてやれば、凛はしょんぼりとした顔になった。寂しがりなんだから、素直になりゃいいのに。
気づかないフリをして洗面所から出ようとしたら、ぐいと何かに引っ張られた。凛の小さな手だ。

「に、にいちゃん…謝んなよ」
「あーもうお前可愛すぎ!」
「わああ!?たか、高いって!」


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
もうちょい、まこはるまこ要素を入れたかったけど、凛廃の血が騒いで……(死)
それからちょいちょい真琴と話したり遊んだりして、お兄さんは岩鳶町を出ていきます。
それから真琴がちょうど今、高2になってからお兄さんが偶然、岩鳶高校(もしくは中学校)に研修生として来る。お兄さんは覚えてなくて、真琴は必死になって思い出させようとする。
まあなんやかんやあってくっつくんでしょうね、きっと(他人事)
その過程でライバルな凛が邪魔したり、遙がお兄さんに「そんな臆病者に真琴を渡せない」と男前発言をして焚き付ければいいなあ〜〜

よーーっし寝るぞー!






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