※エレンのキャラが迷子 ※男の子の名前はラウトくんで固定
奇好種くんの行動日誌 男の子×エレン
「……ラウト」 「やっぱりアレだよなあ〜僧帽筋もいいけど、上腕二等筋もなかなか鍛えてるっな…っぐふぉ!!」 「いきなりなんなんだよおい!!」 「ああ?何って筋肉に決まってるじゃないか」 「……またか」
エレンはため息を吐いた。この同期の男――ラウトは、頭も良く顔も良く、尚且つ運動神経が優れていて、エレンがまごついていた立体機動体を易々とクリアするほどの実力者だ。 しかし、こんな完璧な彼にも欠点はあった。それは――筋肉馬鹿だった。
コイツ、どうしてこんなに馬鹿なんだろうとエレンが本気で悩んでいると、幼なじみであるアルミンが肩に手を置いた。
「いいじゃないか、減るものじゃないし」 「アルミン……」 「ほらほら、座学のカミサマが仰っているではないか。オレにもっと触らせて、いや触らせろ」 「だから触んな!なんか減るんだよ!何かが!」 「エレンに触らないで。私が許さない。ので、ラウトは半径5kmは近づいたら削ぐ」 「それ某兵士長の口癖じゃないか!?」 「ミカサ……お前、それ本気で言ってるのか…?」
ゆらりとラウトの身体がエレンから離れた。まさか、コイツ…!とエレンが危惧したその時であった。
「ならばミカサが腹筋を見せてくれるってことだ、ガハッッ!!!」 「っ!?ミ、ミカサ!?」 「ごめん、つい。ラウトが跳び跳ねるから」
ミカサが一瞬の迷いもなく、ラウトの端正な顔に膝を蹴り込んだ。打ちのめされたのにも関わらず、ラウトは「ナイス…ミカサ」と呟き床に沈んだ。
「ラ、ラウト!?おいちょっとやり過ぎじゃねえか…!?」 「大丈夫、ラウトは馬鹿だけど丈夫。ので、死なない」 「それ理に適って(かなって)ないよ!?」
ミカサはふむと顎に手を当てて、少し考え込む様子を見せた後、気絶しているラウトの耳元で何かを囁いた(ささやいた)。
「ラウト復活!!んでもってミカサよ、それは真か?」 「もちろん」 「ミカサ…?何言ったんだよ?」 「ミカサがエレンの筋肉を今日一日中好き放題にしていいってさ!」 「は、はああああ!?ふざけるなミカサ!!」 「仕方ない、いつまでも寝てられていたら、こちらが困る」 「だからといって……うわ、抱きつくな馬鹿!筋肉馬鹿!!」
ラウトは必死に逃げようとするエレンの腰に抱き着き、ああ、やはり筋肉質で良いと酔いしれるのであった。
→→→→→→→ 反省 エレン誰これ ミカサ誰これ アルミン途中から空気
ラウト…ドイツ語で「うるさい」という意味。馬鹿が電子辞書に無かったので、筋肉馬鹿→うるさいという自分勝手な連想で付けました。なんだかんだでラウトくん好きです
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