丸いテーブルを三人の男が囲む。
「ちょす!」
「ういーす」
レッドの挨拶にイエローは返事を返した。
「って、まだメンバー3人しか居ないんだな」
「そうみてぇだな」
「そりゃそうだろ、男子高に萌え求めて来る奴なんかそうそう居てたまるかよ」
「だな、ブルーの言うとおり」
「…なんだその、ブルーって」
「雄飛の色。俺達『腐男子戦隊腐レンジャー』だろ?」
「『だろ?』って言われても知らねェよ…またくだらねぇこと始めやがって」
「いいじゃん!楽しくてさぁっ!」
「でもあんま大々的にやんなよ?バレるじゃんか、周りに…」
「別にいーじゃんカムアウトしろよお前も」
「嫌だよ!」
「レッドさん?その辺にしとけって」
「なんでさ」
「お前知らなかったっけ?イエローの奴、人生で初めてできた彼女に"フライング"読まれてフラれたんだぜ」
「"フライング"ってBL漫画のフライング?」
「そ」
「マジかよ!?うっわかわいそー!」
「うるっせぇな!机の上に置きっぱだったんだよ!」
「はははは!」
「しかも4と6」
「えぇ!?それって」
「五十嵐(登場人物)が春(主人公)を無理矢理犯すとこと春が五十嵐のためにコスプレさせられる回」
「ぶっは!そらフラれるわ!あはははは!」
「人の不幸を…!」
「ひひひ…まぁいーじゃんいーじゃん!昨日の不幸は今日の腐幸っ!女居たら腐男子ライフ楽しめないぜ?」
「お前らも女居ねェしな!」
「まぁオレは童貞じゃねぇけどな」
「まじかブルー!?」
「裏切り者!!!!」
「けどあんま燃えなかったー、あ、火のほうな?性欲の炎っつーの?」
「うん」
「女にはもう萌えないけど男には燃えらんねぇからさー」
「うんうん」
「手錠とか使ったけどつまんなくてさぁ…」
「手錠!?」
「いやオレ身体じゃなくて精神的に虐めたいタイプだからノリノリで来られてもうぜぇし…」
「あぁ、『きゃーナニコレ稲葉くんてばへんたぁーい』ってこと?」
「せーかい!!っつか似過ぎだ」
「俺らが求めてるのは
『ってめ、なにしやがる…!わ、馬鹿どこ触っ…』
『うわすっげぇ感度いいんだな…ちょっと触っただけでもう…』
『ちがっ!やめろ!』
『暴れんなって、手ェ痣んなるよ?』
『だったら外せって、わ、っく、ゃめっ…あ…ッ!』
…だよな」
「「だよなー」」
腐男子達の腐トークは、
まだまだ つづく…