君からの贈り物



「"プレゼントは当然、お前をくれるんだろうな"…とか、言うなよ?」
「は?」

俺の言葉に桜場は眉間にシワをつくって顔を寄せる。自分で言ってて恥ずかしいけど、いくらベタだからって正直この男は本気で言いそうだから怖すぎる。

「言わないよ」
「…へぇ」

なんだよかった、と肩を落とし、同時に(あいつもそこまで馬鹿じゃないか)と思った。
まぁ、馬鹿だったのは俺だったということだ


「お前はもう、オレのものだろう」


(な、)
ぼぉお、と燃える勢いで熱を持った頬。しまった俺の負けだ。予想より遥か上にある、ドロドロに甘い甘い台詞。糖分は苦手、とか言ってたくせによ。

(ちくしょー!)
誕生日のアイツはいつもよりか手ごわかった。

「あ、言われたかったのか?」
「違います!」



 







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