質問こうなぁ



「なぁ、後藤」
「ん」
「好きなタイプは?」
「明るい子かなぁー笑顔が可愛い子がいいなぁ、あ、でもいつも物静かな子が笑ってくれると嬉しいけど。いつも気が強い子が意外に怖がりだったりほんとは強がってるだけだったりすると守ってあげたくなるよなぁ、年上の人はオレにできることなんでもしてあげたいって思うし同い年は話しやすくていいよな、本音出し合うためにケンカするのって大事だと思う。年下はからかったりするのが楽しかったり、構いすぎちゃうかもなぁ、大人ぶってんのが逆にガキっぽくて可愛いみたいな、あ、あと」
「ハイ終了ー」
「え!?」
「以下略以下略」


「タラシ魔後藤の広すぎるストライクゾーンは置いといてぇ、皆様からの質問タイムと参りましょう」
「いよっ!ひゅーひゅー」
「なんだよ自分で聞いといて!」
「渚のタイプは全人類」
「いえす」
「あのなぁお前ら…!」

『いつからグレて…ごほん、いつから金髪にしたんですか?そのきっかけなんかも聞けたらいいな(´・ω・`)』
「え?!グレっ…?!」
「きゃあこわいゴトーくーん」
「わあわあこわいなあ」
「棒読みやめ!」
「お前金髪いつからだっけ?」
「んーいつだっけね…」
「覚えてねぇの?小学校んトキだよ」
「え!?そうだっけ」
「よっく覚えてんなぁ清水」
「当たり前だろ、どんだけ衝撃だったと思ってんだ!」
「なんでまた突然んなことになったんだっけ?」
「…同じクラスに、ハーフで金髪の奴が居たんだよ。からかわれて、半分いじめみたいになっててさ。」
「あぁそうそう!懐かしい!」
「…ある日突然金髪で学校来て、いじめられてた奴のとこ向かって行って開口一番『お前の髪がかっこよかったからマネしてみた』だよ?」
「来た渚節」
「…もちろん先生に怒鳴りつけられて黒髪にしろって言われてたけど。」
「んなこともあったなぁー」

『今、彼女いますか?』「いません!」
「そういやお前中学ん時の女子たちどうしたんだよ」
「たちってなんだよ…浮気はしないからな、オレ!最後に付き合ってた子とは卒業式前に別れたよ。流学入るって確定してからな。」
「うちはいろいろ厳しくて女子禁制って感じだもんな」
「女子禁制男の園。」
「ムサいだけだろがっ」

『誰が好きですか?』
「うーんと…今ははっきりとは居ないかなぁー恋人もいないし」
「ケッ」
「なんだよ啓太」
「別に?本人がそう思うならそうなんじゃねぇのー」
「態度悪いぞ長谷川」
「だいたい渚はさ、女好きのくせして真面目に付き合ったことなかっただろが」
「は?!あるよ、なんだよ」
「いやだって告って来るのもフッて来るのも全部女側でさぁ」
「…それは…たまたまそうなったってだけだろ」
「はいはいそうですか」


『リア充願望はありますか?』
「んーなくはないなぁ、」
「リア充って恋人居ればなれるの」
「ん?あぁ一般的にはそうだろ。」
「好きな人が居るってだけで毎日楽しいしね!でも今は無理かな、男子寮だし」
「男子寮でもリア充にはなれるだろ」
「まぁそうだな、後藤、合コンとか行かないのかよ」
「んー部活もあるしさ、たぶん無理かなぁ」
「…そういう意味じゃなかったんだが」
「「え?」」
「…なんでもないっす」


『どうしてそんなに可愛いの?』
「か、可愛い?えーっと…恥ずかしいなこれ。天然とかよく言われるしそのせいかな?あんま意識ないんだけど」
「可愛いってお前こんな身長高い奴が言われる形容詞だったか?」
「さぁ…」
「こそばゆいな、なんか」
「なに喜んでんのお前」
「え!?」
「にやにやしてるし」
「し、してねぇっ」


『金髪じゃなくなるとしたら何色に染めたいですか』
「赤!!」
「「えええええええええ」」
「赤は駄目だろ赤は!」
「かっけーじゃん赤。少し短くて赤いのってちょっと良くね?」「せめてオレンジとかさ」
「オレンジにはしたことあるもん」
「「えええええええええ!?」」
「いつ?!」
「中2の夏休み中に。結構好評だったよオレンジ」
「うっわぁ…不良…」
「え、引かないで清水!」

『なんでこの学校入ったの?』
「んーと、スポーツ推薦があったのと、清水と長谷川が行くみたいだったから。」
「「………」」
「え、なに。なんでふたりとも黙っちゃう感じなの」
「いや…なぁ」
「なんつーか、渚の愛情表現はダイレクト過ぎてダメージでかいのよ」
「なんだそれ。…オレ、知らない奴に囲まれんの嫌だったんだよね。」
「あとまぁ、ここはスポーツでイイ成績だと勉強しろってあんま言わないよな」
「そーそー」
「だからあれだろ、清水と渚は真逆の理由」
「え?」
「清水は勉強は頑張るけど部活に入ったり大会に出たりする気なくて、渚は部活入って活躍するけど勉強は皆無。」
「まぁ…間違ってはないけどさぁ…」
「啓太、お前もうちょっと優しく言えないのか」
「オレも帰宅部だし」
「あーそっか、…あれ、お前中学はサッカー部じゃなかったっけ」
「やってらんねーよ、部活なんか」
「ひでぇなお前」
「オレは勉強も運動もやればできるからいいんだよ」
「「嫌な奴…」」

『後藤くんにとって清水くんとは?』
「恋人に聞く質問だろそりゃ」
「こっ…!?馬鹿言うな!」
「あー清水かー、う〜ん…なんか言葉にうまくできない感じかなー。つんけんしてっけど本当はビビりだったりするし」
「なんだよそれっ」
「昔はまじで女の子みたいだったのになぁ…あ、清水ってけっこう危なっかしいとこあるから心配だったりするかな」
「危なっかしい?俺が?」
「だって、桜場となんかあるみたいだし」
「な、さ、っ…なんもねぇよ!危なくなんかねーし!」
「だっからそういうとこで嘘つくのが怪しいんだろ!」
「うぐっ…」
「つまり清水は桜場とナニかあって、さらに危ない関係だと」
「そうなのか!?」
「違う!!」
「…オレの知らない清水が居んのは悔しいかも」
「…え?」
「なんでもないっ」


質問ありがとうございました!







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