「…あの」
「なんだ」
「何を、してらっしゃるのですか?」
「お前を脱がしてる。」
「きっぱり言うな!」
くすり、と桜場は喉を鳴らして自分のネクタイに指をかけた。
「お前はオレに、自らを捧げるべきだよ」
しゅるり、と絹の擦れる音は俺の鼓膜を揺らしそのまま俺の耳は桜場の声にピントを合わせる。
「偉そう、だな」
「誕生日だから」
わけわかんねぇ、と返すと桜場はジャケットを体から離しながら笑った。
「清水」
「…なに」
真っ白のベットに腰をおろしている俺は下から桜場を睨みながら続きを仰ぐ。
「自分で脱ぐのとオレに脱がされるの、どっちがいい?」
「ぬっ…!」
かぁあ、と俺の顔が赤くなるのを確認し、満足したのか彼は俺に被さってきた。
「サービスしてやろう。誕生日だからな?」
「わけわかんねぇこと言うなっ!!」
シーツが波のようにうねり、ギシリギシリとベットが鳴く。彼はあっさりと俺の両手首を取って、指先に唇を寄せた。
「っ」
恥ずかしい行為に俺の頬が熱くなるけどそんなことを感じるのは俺だけらしく、彼は目を細めるだけだった。
「…え」
唇を離した彼を、というか彼の手元を見て俺は文字通り目を疑った。
(嘘、またまたご冗談を。ははは、やめてくださいよ桜場先生?)
「それ、なに」
「リボンだ」
(そういうことじゃねぇよっ!)
ピンク色に光るそれを構えるように持って悪い笑みを作る桜場に苛立ちを覚えた数瞬後、彼は俺の手首を一つに縛った。
「え、あ、…え!?」
そして縛り終えた後、ご丁寧にリボンを作る。
「『俺をあげる』くらい言ってみろ」
「んなこと言ってたまるかっ!!!!」
-----------------------エロに突入です閲覧注意
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