だって誕生日だもん




「お前、何言ってんだよ!?」
「『好きだ』ぐらい言えんのか。」
「言わん!」
「チッ」
「舌打ちしてんじゃ…っわ!」
シャツ下から桜場の手の平が入ってきて、すすすっと駆け上がって来る。
「ちょっ…!」
「今日はオレの誕生日だぞ?…少しはサービスしろ」
「あのな…!っわ、」
誕生日をダシにすれば俺が抵抗しないと思っているらしい桜場は、ちゅっと明るい音を立てて俺の首筋に口づけた。
(うわわわ!)
「やめろって、おい、馬鹿っ」
「やめない」
(うっ)

桜場の吐息がふわりと俺の首に染み込む。ぞぞぞ、と撫でるような電気が背中を駆けた。

「『おめでとう』と言って」
「…おめで、とう」
「よろしい」
「…っちょ、桜場、お前、落ち着けって、なぁ」
「落ち着いてる。」
「や、めろって、言ってんだろうがッッ!」


ドガッッ
「う゛っ」
桜場の腹部を全力で蹴っ飛ばすと、イイ音がした。

「おまえ゛なぁ…っ」
「はっぴーばーすでい!」


 







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