梶原先生からの贈り物。




「こ、光一」
「ん?なんだ京平」
「あーいや、なんだ、お前誕生日、だろ」
「あ、覚えていてくれたのか。毎年マメだな」
「いや、毎年祝ってやるのなんかお前だけ…ってこともないけどな!」
「…………そうか。」(結局何が言いたかったんだろうか)
「で、この前店に行く機会があったから、せっかくだし買ってきた。」
ぐいっと桜場の胸の辺りに突き出された長細い箱。あぁ、とか言って黒ぶち眼鏡の糞野郎はそれを受け取った。
(あんの野郎、せっかく梶くんがわざわざ…死ね!誕生日に死ねッ!)

「時計じゃないか」
「ネ、ネクタイはもう渡したことあったしな!うん」
「ブランド物だろう…?高かったんじゃ…」
「いや、べつに、大したことねぇよ!」


(知っているぜ梶くん。1ヶ月ほど前から誕生日プレゼントを探しはじめ、時計にするときめたが高くて買えなくて、結果友人に頼み込んで破格の値段で譲って貰ったんだよな。)

「ありがとうな京平、嬉しいよ」
「あ、うん、それは、…良かっ…た」
「一回死んで来い桜場」
「長谷川!?」
「み、見てたのかお前っ!」
「梶くんは足で探すタイプなんだよ!」
「は?」
「お前、なんでそれを…!ストーカーかっ!」


 







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