▼ これは交じり合う運命
それは少し前の事。
ナマエがbloomを使ってトルバドゥールに潜入した数時間後の事だ。
クイーンはナマエについて調べた。
解ったことは
幾つかあった。
ハッカーとしての顔
両親の事
RDとの関係
そして、ジョーカーとのあの日の出来事。
RDでさえ知らないナマエの思い出。
ナマエでさえ忘れた、あの日の思い出。
「君たちは、出会うべきして出会ったんだと、そう思いたいね。」
そして現在、RDと楽しそうに笑うナマエを見て、クイーンは呟いた。
未来の事は誰にもわからない。
けれどクイーンは、あの日、ジョーカーがナマエに忘れ物を届けた日。
ナマエと一緒に話すジョーカーを見て、自分の選択は間違っていなかったと確信した。
これから君たちは、どう成長していくんだろうね。
どんな未来になったとしても、私は
「君たちの未来に、乾杯(トスト)!」
クイーンは、高らかにグラスをかかげた。
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