「シズちゃん、おいで?」

「…ん。」


ソファーの端にすわり膝をぽんぽん、と叩いて俺を呼ぶ臨也はいつも見せるような悪戯な顔ではなく優しい顔をしていて。
俺は素直に臨也の膝に頭を預ける。

この状態は少し、いやかなり恥ずかしい。


「シズちゃんってさ、髪の毛固いのかと思ったら意外とさらさらだよね。何のシャンプーつかってんの?」

「あー、適当に安いの買ってるからな。覚えてねぇ」

「じゃあシズちゃんの髪質が元々いいんだろうね。俺は高いシャンプーじゃないとすぐ傷んじゃうからなぁ…」


俺の髪を片手で撫でながら自分の髪を触る臨也はどこか女子高生みたいで、高校時代のことを少し思い出した。


「なに笑ってんの?」

「あ゛?」

「なんか変なことでも考えてたんでしょー」

「別に何も考えてねーよ」

「ならいいけどさ…、」


少し拗ねたような顔をした臨也は俺の頭を軽く叩く。その手のぬくもりが心地よくて目を閉じると臨也がのぞきこんできたのが分かる。


「シズちゃん、寝るの?」

「ん…」

「おやすみ、シズちゃん。絶対離さないからね」



離せ、と喚くつもりもないと言おうとすれば、口を塞がれ、また頭をなでられる。
大嫌いだったこいつを俺はずっと好きだったのかもしれない。
それほどまでにこの空間と臨也の手が俺に安心感と幸福感を与えている。




(これからも)
(ずっと、ずっと二人で。)






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危険区域の栞菜ちゃんより頂きました相互記念!
なんか……あの………二人まとめて嫁に来て下さいお願いします(土下座)
私の妄想を忠実に再現しちゃう栞菜が私はだいすき。愛している。

相互有り難うございました(*^^*)!




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