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ずっと一緒にいようねと言い出したのは、誰だっけ。私?キョウヘイ?メイ?それとも、ヒュウだったっけ。
そんな小さい約束、みんな忘れたんだろうな。あれだ、女の子がずっと親友(仮)だよっていうようなノリだったのかなあ。
みんな嬉しそうだったなー。可愛らしい小さなポケモンもらって、旅にでるんだーってすっごくにこにこしてたもん。そりゃあ嬉しいよね、初めてのポケモンもらえて。別に、別にさ。悔しいとかじゃないけど、面白くないな。とか考えていらいらしてる時点で悔しいのかな。
「あ、ヒュウだ」
「おっ、おお!名前!」
「もう、行くの?」
「おう!善は急げってな」
心なしかいそいそしちゃってるヒュウは、なんだか楽しそうで。ああダメだなって思った。
「早くいこーよー!」
後ろでキョウヘイがおーいとヒュウを呼ぶ。
「早くいきなよ」
「…お前、大丈夫か?」
「は?」
「旅にでなくて、いいのかよ」
危ないことはしたくないタイプなのと笑ってみせた。ほら早く!と急かすとヒュウは走っていった。
「おいてけぼり、だぁ」
小さく呟いた。もうヒュウの姿は見えなくて、最初から私の近くに存在しない人だったんじゃないかと思った。

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