log | ナノ



ああ怖い、怖い。毎晩寝る前になるとどうしようもない恐怖感に襲われる。心臓がドクドク音をたてて枕に顔を埋めてもただただ怖い。眠るのは、怖い。きっと睡眠は一時的な死なんだと思う。それで、死んだあと天国も地獄もないんだろう。なんで人間は寝るのが怖くないのかって明日がくるのが分かるから。なんで死が怖いのか、なんでこんなに私は死について考えているのか。死は思考という流れが途切れてしまうだけだ。「無い」が怖い。知らないものは怖い、死んだあとは誰も知らないから、それがどうしようもなく怖くて不安にさせる。寝ている間の真っ暗がずっとずっと続くのか。
「…死ぬのは、怖い」
「なら一緒に死のうよ」
二人で消えちゃえば怖くないよ、そう笑う君が消えてしまうのはなによりも怖い。


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -