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カトレアちゃんはお嬢様だ。それはそれは立派。見るだけでお嬢様だって分かるしそういう風格がでてる。髪の毛はふわふわ可愛くウェーブしてて服もひらひらしている。体は折れそうなほど細くて色白。
「カトレアちゃんって、すごく綺麗」
陶器みたいにすべすべで良くも悪くもお人形みたいなカトレアちゃんの肌をさわって呟く。じぃ、カトレアちゃんの綺麗なエメラルドグリーンの瞳に私の顔がうつっているのがとてつもなく嬉しい。本当綺麗。じろじろ見てもカトレアちゃんは嫌がることも拒否することもなく無表情。
「名前、だって。綺麗」
ぽつぽつ口を小さく動かして話す。
「やだ、私なんか綺麗じゃないわよ。カトレアちゃんの方が綺麗。うんと綺麗…」
声のボリュームがだんだん小さくなっていく。顔が無になっていくのが自分でもわかる。
カトレアちゃんはもう私をみずに地面だけをみていた。

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