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「旅に、でようか」
旅にでたら、いっぱいポケモンを捕まえて、いっぱい戦って、そしたらゲンガーも強くなるね、早く旅にでてみたいなぁ。まだかな、まだかな。こっそりと旅のプランは立ててある。もちろんパートナーはとなりに座っているゲンガー!けたけた笑って、いたずらっ子みたいなとこがすごく可愛い。私の手持ちではないけど、いつの間にか部屋の隅っこあらわれた。今までポケモンを触ったことのない私は可愛らしいゲンガーが大好きになった。ああ早くお母さんからいいよって言われないかなぁ。
「真っ白な部屋は、もう飽きちゃった。ゲンガーもそうでしょ?」
そういってゲンガーを抱き上げる。けたけたゲンガーが笑う。ゲンガーを抱き上げるたりするといつも体が重くなって、何かを吸いとられるかんじがする。ポケモンって不思議!
ああ、早く旅にでてみたい。白い天井しか見れない私の人生はつまらない。四角の閉鎖的な空間に白いベッド、白い床、ピッピッピッとなる無機質な生きてる音。何もない世界。面白くない。楽しくない。息苦しい。
「早く旅にでようね、ゲンガー!」
けたけたゲンガーが笑った。さっきよりもくらくらする目でゲンガーをみた。ゲンガーはいつもみたいにけたけたじゃなく、にやり、と笑っていた。

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