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祝福


 はずむ足音とともに、ハウはちいさく走ってやってきた。二人分のニューイヤードリンクを大事そうに持ちながら、こぼれないように注意して足を運んでいるみたいだった。建物の明かりを背にしているはずなのに、その表情はとても輝いて見えた。
「よかった!」
 わたしはハウに駆け寄って、差し出されたドリンクを受け取った。17! 16! 15! 「ねえ、来年はいい年になりそうだよ!」ハウは大きな声で言った。
「どうして?」
「それはね……」ハウはわたしから目をそらして、建物側へ目を向けた。燦々とした光が、彼の瞳に無数に映る。「年が明けたら言うねー!」

ポケットモンスター サン・ムーン / ハウ
短篇 祝福

追記
2024/01/06
創作メモ

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