小説 | ナノ


「ごめんね、私なんかのせいで」


 はっと目を覚ます。けれどなまえはいなかった。

 いつの間にか寝ていたようだ。時計を見るととっくに下校時間を過ぎていた。帰ろう。と立ち上がってようやく、机におかれた紙パックに気づいた。なまえがよく飲んでいるジュースはひんやりしていて、あいつが今までここに居たことを告げている。