中編 | ナノ


 二人の距離はすぐに縮まった。表情のない宮田さんに理沙さんは怯えている。宮田さん? そう声をかけようとした瞬間、宮田さんが理沙さんの首に手を伸ばした。

「あ」

理沙さんが苦痛に顔を歪めた。めまいがする。これ、きっと、夢だ。夢、夢。はは、私、こんなひどい夢見るんだ。……うーん、それにしても

「うらやましいなあ」

宮田さんは理沙さんしか見ていない。どうせ夢なら、私も殺されたいなあ。

「やっぱり双子だな。死に顔までよく似ているよ」

 ということは、やっぱり、美奈さんだったんだ。美奈さんなにしたんだろう?

「市子さん」

なんて考えている間に死んじゃったみたい。ついさっきまで生きてたんだって思うと、感慨深い。

「手伝ってください」

「はい」

嬉しいな


121112 ただのおかしい人ですね。これが本当の世界なら



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