その瞬間、激しい鈍痛が私を襲った。「あ、あぁああ……!」しかし、一歩踏み出すごとに、鈍痛は快感に、そして――映像に変わった。次々に変わる映像は、すべて私が体験したものだった。「みや、た、さ……」最後に流れたのは、赤茶けたノイズばかりの、音声すらない映像だった。 私は少し離れたところから、ダムの淵に立つ求導師姿の宮田さんを見つめていた。彼はダムを見下ろし、そして何か呟いた後、偶像を持った手を高く上げた。偶像から出た炎が、――宮田さんを包み込む。120409121028 訂正 →