小説 | ナノ

※アニメ死亡理由

 足元を冷たい風が通りすぎていった。スカートがうるさいくらいにはためいて、やめろって言っているような気がした。

「にし、くん」

隣にいる西くんの手をそっと握る。いつものように振り払われることは無かった。

「あの、ね。最期だから、聞いてね」

ただただ下を見つめる彼は聞いているのかいないのかわからなかったけど、いまは時間がない。私は震える声で話を続けた。

「次、目が覚めたら、きっと、状況は変わってる。私には、それが、良いことなのか、悪いことなのか、わからないけど。でも、笑ってほしい。生き、て、ほしい。私、傍にいないかも知れないけど、見守ってる、から」

つ、と涙が頬を伝った。もっともっと、傍にいたかったな、なんて。確率は低いけど、可能性はある。お願い、私を……呼んで。

「次会えたら、もう二度と死なせない」

だから、お願いします。

「またね」

前に倒れると、すぐに浮遊感。手は繋いだまま。このまま飛んで、逃げちゃえればいいのに。ぐしゃっ




120821 被ってますね
死にネタ多いですね
恥ずかしくなったら下げます
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