小説 | ナノ

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「あ、雨」

 学校の下駄箱で下履きに履き替えていると、ポツポツと雨が降ってきた。隣を向くと、困り顔のアイスくんと目があった。

「傘持ってきてない」

「わたし、持ってきたよ。一緒に入ろう」

鞄の中から折り畳み傘を取り出しながら言うと、アイスがありがとう、と笑った。


下駄箱を出て傘を広げる。二人で入るには少し狭い。私たちは片方の肩を傘の外出して入った。思っていたよりも近い距離に少しドキドキする。

「」

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