「妹にキスがしたくなるのは普通だよな……?」
「普通じゃねえよ……?」
「ほっぺたとか……」
「ああまあ、それは……触りたくはなるな」
「……変態だな、凛」
「ああ?!」
「俺は名前と兄妹愛のその先へ行った段階のキスがしたいんだ……あの、ぽってりとして……薔薇とキスしたかのような赤く扇情的なクチビルに……俺を見上げる、きゅるんとした丸い目……華奢な肩に手を添えて……優しく……薄く開かれたクチビルからのぞく舌に、俺のそれを絡ませて……愛情を確かめ合いたい……」
「お前……このっ、この変態が!」
「冗談だ」
「にしては熱が入ってやがったなあ!?」
「凛はコウとしたくならないのか? 妹愛が足りないんじゃないか?」
「ならねえよ!! 普通じゃないハルに教えてやるけど、普通は身内でキスとかセックスとか想像するだけで不快なんだよ! わかるか!? 越えちゃいけないラインだよ!」
「名前とセックスか……」
「顔赤くしてんじゃねえ!」
|