「名前ちゃんは遙先輩のどんなところが好き?」

「ええと……、やっぱり泳いでるときの幸せそうなところかな? あと、怖い夢見たとき一緒に寝てくれるところと、優しいところ……お料理が上手なところ……ううん、全部すきかな!」

「じゃあ、お兄ちゃんのことは?」

「えっ?! り、りん!?」

「ふふー、たくさんあるんでしょ?」

「そ、そんな……あ、あう……。 あっ! コウちゃんは!? コウちゃんは、凛のどこが好きなの?」

「私? そうだなあ……」

「き、聞きたいな!」

「…………広背筋」

「…………うん?」

「広背筋から腕橈骨筋までの滑らかな曲線と大腿二頭筋の鍛えられた美しさ、それとなんと言っても上腕二頭筋ね! 中学生のときにぶら下げてもらったことがあるけど、あの筋肉の感触は堪らなかったなあ……。 ほらお兄ちゃんってバッタ泳ぐからとにかく肩から背中の筋肉が全体的に最高で……あ! それから忘れちゃいけないのが大腿四頭筋!!」

「う、うん……(なんだかこんなことが怜くんともあったような……?)」

「名前ちゃんには悪いんだけど、遙先輩でもお兄ちゃんの大腿四頭筋には及ばないかな……でもでもっ! 遙先輩もそれはもう素晴らしい筋肉なんだけどね! それはもう本当に私が保証するから!」

「あ……ありがとう? (でも誤魔化せたみたいだし結果オーライだよね)」

「で! 名前ちゃんはお兄ちゃんのどこの筋肉が好き?!」

「ご、ごめんね……ちょっとわかんないや…… (いまいち誤魔化せてなかった……)」











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