リクエストのもの/愛人様へ



「真琴くん、こっち終わったよー!」

「あ、うん。 俺も今終わったところ」

真琴と名前は、担任である天方美帆にファイル整理の仕事を任されていた。
なんてことはない、必要がなくなったプリントをまとめたファイルを、同じく必要がなくなったものを置く為の倉庫へしまうだけである。

ただ真琴にとってはその倉庫の場所と一緒にいる人間が問題で、こんな人のこない暗がりに、気を寄せる女の子と二人きり、という状況は、思春期の男子生徒の挙動を不審にさせるのには充分だった。

真琴は、このシチュエーションに体の芯が熱くなるのを感じる。
それはグラグラと煮えたぎりながら真琴の体を廻り、やがて自分ではどうしようもできないくらいの高揚感に襲われた。

「じゃあ早く出よっか。 ここ、すごく埃っぽいし」

ドアノブに手をかける名前に、真琴は自分の手を添えてドアを開けることを制止する。

「えっ、どうしたの?」

「……少し、さ……話さない?」

「い、いいけど……ここで?」

名前が言ったように、ここはとても埃っぽく、長話に向いた場所とは思えない。
名前が訝った目で背後の真琴を振り返ると、思っていたよりも距離が近く、トンと真琴の胸板にぶつかってしまった。

「ま、真琴くん……?」

真琴の虚ろな眼は戸惑う名前を写していて、名前の知る、穏やかな日溜まりのような真琴と本当に同じ人物なのかを疑う。

不自然にならないように絡む真琴の手を外し、距離を取った。

──……が、真琴はそれを許さなかった。


「逃げないで」

「きゃあっ!」

逃れたはずの手を捕まれ、真琴は遠慮なしに名前を壁へ押さえつける。
怯んだ名前の首筋へ顔を埋めた真琴は、そこで大きく深呼吸した。

「……いい匂い」

「ひっ……! じ……冗談でしょ? 真琴くん……どうしたの、 や、やめようよ……」

「……冗談? まさか」

「やっ……!?」

真琴はその大きな掌で名前の両手を一纏めに拘束すると、開いた片手で名前の足を広げる。
名前が足を閉じるより先に、真琴は足を割り入らせた。

真琴はスカートが捲れ、あらわになった白い太ももに猛る肉欲を服越しに押し付け、じんわりとした温かさを感じた名前は堪らなくなって涙を溢す。

「やだぁ……真琴くん、お願いだから……」

「名前ちゃんだってえっちなこと大好きだろ?」

「いやっ……! きらい、きらいっ!」

「へえ? でも、その割りにはすごい濡れてるね」

「あん!」

くぢゅっ!

下着に突っ込まれた手が名前の蜜に溢れたそこを掻き回した。

「もしかして期待してた? 男と二人きりでこんな暗い部屋にいて、何かされるのを期待してたの?」

「ひ、っく……や、ちがうの……あっ、あん」

「違わないだろ、こんなに濡らして。 全然説得力ないのわかってる?」

「んんっ……! ま、真琴、くん……やだ……」

「っ……やだやだって……そんなに、俺が嫌……っ?」


くちゅっ……ぐちっ! くぢゅぼぉぉっ


「は……はいってきたぁぁぁぁっ……?!」

泣いて嫌がる名前に、真琴は無理矢理名前の肉壺をこじ開けた。
挿入の勢いで名前の足は軽く浮き、つま先立ちになってしまっている。

真琴はその片足を掬うと、壁に押し付けながら名前を犯す。

「おくぅぅっ! おくきたっ! 真琴くんのおち○ぽっ、ふかぁいところ抉ってる!」

「どうかな、名前ちゃんの嫌いな男に、名前ちゃんの嫌いなえっちなことされる気分は」

「はっ、はっ、ああっ! すきぃっ!」

「ふ、ははっ! 駄目でしょ? 名前ちゃんは、えっちの嫌いな清楚な子なんだから!」

「ま、まことくんのことっ! わたひ、きらいじゃないっ! すきなのぉ!」

「…………へっ?」

グチュッ!グチュッ!と肉棒で奥を貫こうと動いていた腰がピタリと止まる。
名前の膣はヒクンヒクンと続きをねだるが、今の真琴はきちんと、嗚咽している名前を視界に入れていた。

「はひ……わたしっ……まことくんが、好きで……だからずっとドキドキしててっ、うっうぅ……」

「う、嘘だろ……、名前ちゃんそれ本当?」

「ほんとう、だよ……だからこんな、レイプみたいの…やだぁ……」

ぱたぱたと、愛液だか涙だかわからないものが埃まみれの床を濡らす。
真琴はずっと握り締めるように掴んでいた名前の腕をそっと離した。

「ごめん、名前ちゃん……」

「だ、だいじょうぶ……だから、こ、これ抜いて……!」

「…………ごめん、名前ちゃん」

「ん……? ま、真琴く、っ! ふえぇっ!? ちょ、ま、まって、まだぁ……あぁんっ!」


ごちゅっ! ぶちゅっぶちゅっぐちゅんっ!


名前はいきなり再開された律動にたまらず真琴にしがみついたが、そのせいで更に深く真琴の肉棒を迎え入れる結果となってしまった。

「ひゃあぁうっ! もっと、ゆっくりぃっ! 」

「平気、優しくする、からっ!」

真琴は耳の後ろに唇を寄せ、名前を掻き抱く。
名前はもう、完全にその身を真琴に任せている。

「らめっ、らめっ! ひ、ぎぃっ! はげし、っ……! しゅぐイッちゃうからぁ!」

「大丈夫だから……っ 俺にちゃんと、捕まってて……!」

「あーっ! あっあっ あぁあっ!!」


ごしゃっ!ごちゅっ、ごちゅっごちゅっごちゅっごちゅっ!

真琴の肉棒は子宮口を叩き、名前は苦痛にも思えるこの快楽に流されないように精一杯の力で真琴にしがみつく。

喘ぎっぱなしのために飲み込めていない唾液に目がいった真琴は、ぢゅるるるっ!と、名前の口内を吸った。

「あぷっ 、はっ、んぢゅっ! まこと、まことぉ……!」

「んっ、ちゅるる! 名前、好きだ……!」

「うん……っ! わたしも、しゅき! まこと、らいしゅきっ!」

「……くっ、はっ……!」


ゴプッ!ビュルルル!


「ひぃっ、……あ……あ……っ」

「あれ……平気? 気持ちよすぎてトんじゃった?」

「や……っ、やしゃひく、しゅるって……ゆった……っ!」

「……ごめん、名前ちゃんが可愛くて、つい」

「うぅっ……っ! ちゃんは、やらぁ……」

「また、やだ?」

「やなの! まことぉ……!」

「……名前…っ!」


このあと、二人は様子を見にきた天方に気付くまで飽きもせず延々と行為を続けた。

かろうじて天方に現場を押さえられずに済んだのだが、むせ反る埃と、情事の臭いに、おっとりとした彼女も事情を察し、目をつり上げて説教した、と言う。






尻すぼみエンド……!ひいい……申し訳ありません!
なんだか壁ドンも言葉責めも男前もどこへ?といった感じになってしまいましたが、頑張って書きましたのでお、お許しください……!


愛人様、リクエストどうもありがとうございました!
これからも水仙とえっちな真琴くんをよろしくお願いします!




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