「階段から落ちたら名前が胸触ってきてよお」

ジャンとマルコの会話をたまたま聞いてしまった僕は名前の名前が出たことに激しく動揺した。
え……名前がジャンの胸を触ったって本当なの……?
その場を見ていたらしいエレンに聞いてみたらなんと本当らしい。
エレンが鼻息荒く「俺がジャンと取っ組み合ったせいだから、名前に責任とるのは俺だな!」と言っていたけど名前に責任をとるとかちょっと意味がわからなかった。なんの責任?
ジャンの胸を触ったこと?そんな馬鹿な……。
金たまとかならともかく男が胸を触られて気にするってどうなんだろう……

はっ!ひらめいた!!


「はあ? 俺と喧嘩したい?」
「喧嘩というかさ……名前が階段の下にいる時にタイミングよく取っ組み合って、偶然を装った上で階段から落ちたいんだ……」
「名前を殺す気か……? お前体重いくつだっけ……」
「ち、違う! 僕が言いたいのはそういうことじゃないんだ! ほら、ジャンが昨日名前に胸を触られたって言っていただろ? だからそれを応用して……ごにょごにょ」
「……な、なんてこと考え付いてんだよベルトルトお前…………最低……いや、最高だな………!」
「そういうことなんだよ、頼む! 協力してくれないかな!」
「任せろよ! そのかわり俺のことも手伝ってもらうからな!」

無事エレンの協力も仰げたのでさっそく行動に移すことにした。

僕が思い付いた作戦はこうだ。
まず名前をさりげなく階段下、とにかく僕よりも下に位置するように誘導する。
そしてエレンと口論をして怒ったふりをしたエレンが僕を突き落として名前に助けさせようとする。
僕は立体起動で培った動きで名前のマウントを取り……そして僕の超大型巨チンをたまたまそうなってしまったかのやうに名前の顔に押し付ける!

好きな女の子に自分の性器を触ってほしいと思うのは男として、戦士として当然だよね……。
エレンと頷きあい、まず名前を階段下に誘導しようとして探し回っていたら運良く階段下に名前を見つけた!
今だエレン!僕を思いきり突き落とせ!

「がふうっ」

あ、アオォ…っ!名前の顔に僕の金たまが……!
思わず漏れそうになった声を抑え、階段から見下ろしているエレンにブイサインを送った。
作戦は……成功だ!
エレンも満足そうに頷く。


そして名前が僕をどかそうともぞもぞし始めた。
そ、そんなに動いたら……!
あっ、そんな……頬擦りなんてしたら…あっ…ああっ!

今度こそ声が出た。

「ベルトルト、怪我はな…………」
「名前が、僕の金たまに頬擦り……」
「え? ……あ…………えっ?」
「……名前って、エッチだね」

金たまに頬擦りだなんて名前はもしかして本当にビッチなんじゃ……?
はっ!これは使える!
追加作戦だ!名前に責任をとってもらおう……!!

「……ごめん」
「い、いいよ、助けてもらったわけだし…… 恥ずかしかったけど、責任とってもらえばいいしね…」

エレンもそう来たか!と悔しがっている。
ふふ……僕がここまでするとは思わなかったんだろう……。僕だってただ金たまを触らせるだけの男じゃないんだよ…ふふ……。



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