今日も疲れに疲れきった。 自主練習も今日は早めに終えたし、ゆっくりお風呂に浸かろう。
この三日ほどジャンとベルトルトの変な視線にも疲れたし……。 ほんとあいつら訳がわからない。いやベルトルトはまだわかるんだけどね、でもジャンとか本当……あいつなんなの……。たかが胸でうざ……しつこすぎなんじゃない……? ベルトルトはまあ私も悪いからなあ。 いくら知らなくて触り心地が良かったといえき、きん……きんた……デリケートな場所に頬擦りはないよね……うん。
「ちょっ……お、お前……!」 「あ、ごめんエレン! そっか、この時間は男湯だったね〜失礼しました〜」 「ま、待て、ふざけるなよ! お前……俺の裸見ておいてそれだけで済むと思ってんのかよ!」 「お、思ってた……だってエレンの裸とかちっとも興味なくて……ていうかなんで胸隠してるんだよ……?」 「見たんだな?! 俺のおっぱい!」 「や、やめてよ、そんな悲痛な声でおっぱいとかいわないでよ、ミカサが来ちゃうよ」 「名前……お前責任とれよな……!」 「とれないよ……もうわかんないよジャンもエレンも……お前らの胸はどれだけ神聖なんだ……」 「とれよ! 責任とれよ!!」 「ひ、ひい……ミカサが来る……。間違えて入ったことは謝るから勘弁してください…」 「せ・き・にん! せ・き・にん!」 「エレン、どうしたの………………名前」
ほ、本当にミカサ来たぁ……。
「ミカサからも言ってくれ! 名前に責任とって俺と付き合えって!」 「ちょっと待って、理解が追い付かない。何があったのか説明して。場合によっては、同期が一人いなくなる……」
ひ、ひいい…!それって私がミカサにどうこうされるっていうそれじゃ……? し、死にたくない! こんなクソみたいな理由で死にたくないぞ私は!
それよりもエレンは今なんて……責任とって俺と付き合え? 上半身を見たから付き合えといっているの、エレンは……?そんな阿呆な。
「違うのミカサ! 私は女湯と男湯を間違えてしまってね! エレンの裸なんかを見ようとしたわけじゃないの! これは事故だ!」 「なんかってなんだよ! 俺の裸見て興奮してたくせに!」 「してねえよ! 誤解を招く言葉は控えろ!」 「もういい、わかった。事故なら仕方がない」 「よ、よかったぁ……わかってくれて」 「最近の名前はよくこういう現場の当事者になっている。これもきっと、最近の運気の問題。エレンだからと言うわけではないのなら、私は構わない」 「ミカサ……」 「ちっ、失敗か」 「…………ん?」
エレンが今なにか呟いたような……。 疲れてるから、気のせいかな。
まったくどいつもこいつも胸を気にして男らしくないったらありゃしないね! そのまま一緒にお風呂に入ったミカサの腹筋を見ながらもう二度とエレンには関わらないぞ、と思った。
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